獣 道
w&s:SuGay

いつしか雨は降り始め
土や森や風を濡らす
霧で視界をさえぎられ
来た道をまたも引き返す

行く先はいつも土砂崩れ
たどり着けたためしがない
だけどまた雨があがれば
遠くへ行けると信じながら

立ち上がる立ち上がる
滝のような雨にうたれ
駆け抜ける駆け抜ける
終わりなき獣道を
 
そして見えなくなった星
もう輝かなくなった月
差し伸べられない救いの手
泥濘に足をとられても

舗装された道を歩まず
雑草をかきわけて行く
生い茂る草木から洩れる
ほんの僅かな明かり頼りに

立ち上がる立ち上がる
滝のような雨にうたれ
駆け抜ける駆け抜ける
終わりなき獣道を

裏切りも嘲りも
すべて跳ね返してゆく
愁いとか嘆きとか
すべて包み込んでゆく

淀む空見上げては
流す汗も拭わずに
駆け抜ける駆け抜ける
終わりなき獣道を


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